高橋名人の冒険島 ファミコンミニ

ファミコン用ソフトとして一斉を風靡した『高橋名人の冒険島』を、そのままゲームボーイアドバイス用ソフトとして移植した作品です。
ステージは全8つのエリアあり、さらにエリアごとに4つのラウンドに分かれ、さらにラウンドごとに4つのゾーンに分かれています。

 

 

言わずとし知れた、当時大人気だった高橋名人を主人公としています。
意外と知られてないのですが、もともとは『ワンダーボーイ』というゲームのキャラクターを、高橋名人をはじめ全て変えているだけで、ゲームのステージやシステムは変えていません。
キュラ大王に連れ去られた恋人ティナを救うため、南国の島で名人が立ち上がる!というのがストーリーです。
高橋名人は、少ししゃくれたアゴとパチクリとした目が特徴です。

 

 

敵に触れたり、崖などから落ちると1ミスするシステムで、同時に体力ゲージも設けられています。
体力は時間の経過とともに減っていくようになっていて、それを回復させてくれるフルーツを取りながらゴールを目指さないといけないのですが、考える時間と慎重なプレイをさせないバランスが絶妙です。

 

 

コンティニューアイテムである「ハチ助」は、最初のエリア1-1のゴール手前の隠しタマゴが出現する場所にあり、これを取ると何度でもコンティニューが出来るようになります。このゲームをクリアするためには必要不可欠なアイテムです。
コンティニューの方法は、ゲームオーバーの表示画面で十字キーを上下左右いずれかを押しながらスタートボタンを押すと再開出来るようになっています。

 

 

名人は、最初は何も武器を持ってないので攻撃する手段がないのですが、卵から出てくる石斧やマジカルファイヤーを取ることによってBボタンで敵に攻撃することができます。
しかしながら、マリオと違って敵を踏みつけて攻撃することができず、当たっただけでワンミスとなります。
すなわち、攻撃ができない時は敵や障害物は避けるしか術がないのです。この攻撃があるかないかで難易度は劇的に変わってくるのにもかかわらず、武器が入っている卵がないステージすらあるのでなるべくミスをしないように進めるのが重要です。

 

 

最初から出現している卵には、基本攻撃手段である「石斧」が入っている事が多いのですが、石斧を既に持っていると「スケボー」「ミルク(バイタリティ全快)」「花(フルーツの得点が2倍になる)」「ハニー(一定時間無敵)」に変化します。
スケボーが出るタマゴをスケボーに乗った状態で割るとミルクが出るそうです。
フィールドに隠されていて見えない卵もあり、攻撃を放ったところで消える怪しい場所が目印で、そこでジャンプすると出現するようになっています。フルーツをたくさん取れるボーナスステージも存在します。

 

 

ファミコンソフトの中でも屈指の難易度ですが、特に有名な難所がエリア8のラウンド3の終盤に登場する連続リフトからのコウモリのバッサで、ゲーム中で最高クラスの難易度を誇ります。
私も、ファミコン版では断念しました。
最後のコウモリは、ジャンプする際にABボタン同時押しで突破できるのですが・・・。
とてもじゃないですが、高橋名人が当時に言っていた「ゲームは1日1時間!」で攻略するのは難しいゲームです。

 

 

途中で中断できるセーブ機能が搭載されたのですが、画面が小さいのとゲームボーイアドバンスでプレイする際のボタン操作がしづらいのは難点でしょうか・・・。

 

 

漫画はもちろん、アニメ化もされて当時は大流行だったハドソンの広報担当だった高橋名人。
実は、そんなにゲームは上手ではなくて演出だったとか・・・。
PCエンジンやスーパーファミコンにも移植され、ファミコンでもシリーズ化して4作までリリースされました。
第4作目は、ファミコン最後のカセットとなった記念すべき作品です。

 

 

他のゲームボーイアドバンス用ソフトで、ファミコンミニ版とは異なりセーブはできない「高橋名人の冒険島I?IV」を収録した『ハドソンベストコレクション Vol.6 冒険島コレクション』(2006年1月19日発売。) も発売されています。
GCとPS2でハドソンセレクションのタイトルの一つとしてリメイクされ、Wiiや3DSやWiiUのバーチャルコンソールでも配信されました。
ファミコン版『高橋名人の冒険島』は、105万本を売り上げる大ヒット作となり、多くのハードでリリースされた名作です☆

 


ドンキーコング

 

 

 

 

 

 

 

任天堂より発売されているゲームシリーズの一作目、ドンキーコングとはヒロインを攫ったゴリラの名前で、タイトル名にもなっています。
ゲーム『ドンキーコング』にボスとして登場し、さらわれた恋人のレディをマリオが救い出すのが目的。
第1作は、1981年に任天堂からアーケードゲームとしてリリースされ、FCやゲームウォッチでも発売されて当時のゲームユーザーは夢中でプレイしました。
日本のみならず海外でも大ヒット。
1983年7月15日、ファミリーコンピュータのローンチタイトルの一つとして続編『ドンキーコングJR.』や『ポパイ』と同時発売。
この後に世界的に有名になる「マリオ」が初めて登場した作品でもあります。
ゲーム&ウオッチ版の「ドンキーコング」は、ファミコンのコントローラーの原型であると同時に、ニンテンドーDSの原型でもあります。
「ディスクシステム」「ゲームボーイ」 「ファミコンミニ」 「バーチャルコンソール」 「ニンテンドークラシックミニ」「Nintendo Switch Online 」

 

 

典型的なジャンプアクションゲームですが、当時としては珍しいステージ構成とシステム・演出でこの後のアクションゲームのお手本のような作品。
主人公はドンキーコングではなくマリオですが、この時はスーパーマリオにはなれないし今ほどコミカルな動きはしていません。
しかも、あまり高い所から落下するとワンミスになってしまうのです。
基本的に障害物を飛び越えるか、途中にあるアイテムのハンマーを取ると一定時間だけ敵を攻撃して倒すことができます!

 

 

初代ドンキーコングは、「クランキーコング」と呼ばれています。
実は、マリオがペットとして飼っていたゴリラという設定があって、自分に構ってくれない恋人のレディ(ポリーン)と仲良くするマリオにやきもちを焼いて、いたずらでレディを建設中のビルの中へさらったと言うストーリー。
そのため、エンディングでドンキーを殺すのではなく、おしおきの一環として懲らしめたということだそうです。
続編『ドンキーコングJR.』では、いたずらが過ぎてのお仕置きからなのか、マリオが見張る中で檻の中で監禁されてしまい、その息子のドンキーコングJr.が救出に向かうという話になっています。その後の『ドンキーコング3』では、どうにも相性が悪く言うことを聞かないドンキーをマリオが売却したということになっているようです(笑)。
GB版でのリメイク作『ドンキーコング』では設定が変更されて、マリオが恋人のポリーンを救出して、やっと決着が付いた際に、ついに仲直りをすることになる。
こうしてマリオと初代ドンキーコングの確執は消え去るというもの。
ゲームボーイ版ドンキーコングの最終ステージであるクランキーコングの故郷は、キノコ王国付近で、実はこの一連の騒動は『スーパーマリオブラザーズ」の前日談となっていて、この時点でマリオはピーチと出逢ってポリーンは振られてしまった……となっているとかないとか・・。
なくともその後は故郷のジャングルに帰り、クランキーコングとして老後を過ごしています。
『スーパードンキーコング』では、孫の2代目ドンキーコングが主役になり、「マリオカートシリーズ」 、「大乱闘スマッシュブラザーズ」シリーズ、「マリオパーティシリーズ」などに登場する任天堂を代表するキャラクターとして愛されています。

 

 

様々なゲーム機に移植され、「ディスクシステム」「ゲームボーイ」 「ファミコンミニ」 「バーチャルコンソール」 「ニンテンドークラシックミニ」「Nintendo Switch Online 」などでも遊ぶことができます。
シンプルですが、キャラクターモノのアクションゲームの元祖といえる歴史的なゲームです!