ファイナルファンタジーT・Uアドバンス





ファイナルファンタジー「T」と「U」をカップリングしたロールプレイングゲームです。
FFシリーズって、副題がないんですよね。



「V」までがファミコンでリリースされましたが、いずれも他機種でリメイクされている名作です。
初期シリーズは、奇数作品はプレイヤー目線の好きなジョブを選べたドラクエ風で、偶数作品はデフォルトでキャラクターに名前がついたストーリー重視だった作りでした。
いずれも、強大な力を秘めた「クリスタル」を巡って話しが展開されていきます。
「X」から登場キャラクターに名前が設定されて、以降は徐々にSF的要素が入ってきました。
本作は、1987-1988年にそれぞれファミリーコンピュータで発売されたロールプレイングゲーム『ファイナルファンタジー』と『ファイナルファンタジーII』の2タイトルをゲームボーイアドバンス用にリメイクして1本に収録した作品となります。



ファミコン版との違いは、WSC版・PS版と同様にBボタンでのダッシュが可能となりました。
アイテム所持枠が『FF5』以降の仕様となり、全アイテムを持ち歩けるように改善されています。
もちろん、セーブデータは3つ作れるようになって、宿泊する必要もありません。
レベルキャップも、50から99に大きく上昇しています。



「I」は、後に光の戦士と称えられる4人の若者の物語です。
クリスタルから力を授かり、カオスと呼ばれる存在を倒します。
斬新だったのは戦闘シーンで、サイドビュー表示で攻撃や魔法を放つ際にキャラクターが動くので、まるでアニメのような見る楽しみを味わうことができました。
ドラクエでさえ、「V」までは文字と画面の点滅や揺れだけで戦闘の臨場感を表現していたので、当時としては画期的でした。
MPはなく、魔法は使用回数内で使用可能で、魔法を覚えるには魔術書を購入して覚えるというのも新しかったです(アドバンス版は、各魔法毎に消費MPが設定された「最大MP制」に変更されています)。
ファンタジーの世界に、「忍者」や「マサムネ」などの和製の職業や武器が登場したのも『ウィザードリィ』以外では珍しく、後のゲームにも影響を与えました。
こういったドラクエとは異なる要素が受け入れられて、日本の二大RPGと言われるようになりました。
名前を決める時にジョブ(職業)を決めて、終盤で竜王バハムートに「ねずみのしっぽ」を持っていくと上級ジョブにチェンジできます。
グラフィックも変わり、強力な魔法や武器を扱えるようになります。
ファミコン版は、なかなかの難易度でしたけど・・・アドバンス版では、マイルドな難易度になっています。
問題とされていたシーフ・モンク・魔術士系の能力格差がなくなりましたからね。



「U」は、異形の怪物を率いて圧倒的な力で世を支配する帝国に家族を殺された四人の若者が反乱軍と協力して帝国打倒を目指す物語です。
冒頭で、マリアの兄のレオンハルトが行方不明になるのですが、その穴を埋める四人目の仲間が入れ替わりでパーティーに入っていく感じになります。
スクウェアのお家芸ともいえる主要キャラの死別のシーンは、この作品からも見られていて、絶望的で悲しい状況の雰囲気をドット絵のファミコンで良く表現できてると思います。



Uの魔法はMP制になり、その強化方法も独特なものでした。
武器や魔法は熟練度という値があり、経験値が上がるとレベルが上がるというシステムです。
『レベル』が上がってステータスがアップするという概念はなく、攻撃すると力が上がり、黒魔法や白魔法を使うと魔力や精神力が上がります。
逆にダメージを受けるとH Pや防御力が上がる感じです。
序盤でも能力を上げやすいというメリットもあるのですが、育成を間違えると最強の武器も能力を発揮できません。すなわち、斧の熟練度がMAXでも剣は上図に扱えないのです。(^-^;
最強魔法「アルテマ」や「ホーリー」なども、レベルが低いと全く使いものにならないので。
ただし、力(物理攻撃の攻撃力に影響)と知性(黒魔法の効果に影響)は相反していて、片方が上がるともう一方が下がってしまうことがあるため、何でもできるパーフェクトキャラを育てる事は難しくなっています。
GBA版以降は全くステータス低下しなくなったため、やりこめば全ステータス99のキャラを楽に作れるようになりました。
自分好みに能力を上げることができるシステムは、後に採用しているゲームも多くて、『ロマンシングサガ』や『テイルズグレイセス』などの名作にも採用されています。



ファミコン版は難易度の高さが有名ですけど、実は武具には「魔法干渉」という隠れステータスが存在していたのです。
「数値が高いほど装備者の魔法の効果を下げる」という影響があり、基本的には「重装備や強い武器」ほど強い魔法干渉がかかっていたのです。
すなわち、「魔法攻撃」をメインとする者は軽装備(むねあてや布製の防具)」をさせるのが正解で、「すばやさ」を上げることで驚異的な回避率を叩き出すゲームだったのです!
「ABキャンセル」「アスピル」の戦闘戦術も有名ですよね。
異色作ではありますが、色々と楽しめるシステムの作品です♪



オリジナル版の不具合・理不尽さをほぼほぼ無くし、ハードの性能に合わせた調整で全体的なクオリティが上がっているため、初めてFF1・FF2をプレイするという人にもおすすめできる作品です★