謎の村雨城

 

 

 

 

 

 

 

1986年(昭和61年)4月14日にファミコンのディスクシステム用のソフトとして、任天堂よりリリースされた、戦国時代が舞台のアクションゲームです。
ファミコンミニシリーズとして、ゲームボーイアドバンスに移植されています。
ディスクシステムを持っていなかった人やディスクシステムを手放した人には、嬉しい移植でした。(´∀`)

 

 

このゲームは、ディスクシステムのロンチタイトルではなかったのですが、前評判は初代ゼルダの伝説より上だったらしいのです。
さすが、戦国好きの日本人ですね♪
約2か月前に任天堂から発売された『ゼルダの伝説』と同じ正面見下ろし型(トップビュー)の画面構成になっていて、画面切り替えスクロールのシステムが用いられていますけど、純粋なアクションゲームとなっていて、ゼルダの伝説のような謎解き要素はありません。
そのぶん、アクションゲームとしての難易度は高いです。

 

 

江戸四代将軍の家綱の時代、誰が建造したのか謎多き『村雨城』には、ムラサメという石像が祀られていた。
ある嵐の夜、雷鳴とともに流星のようなモノが村雨城に落下し、城内に祀られていた巨大な石像ムラサメに謎の生命体が宿り、辺りに異様な叫び声が響き渡った。
謎の生命体は、領内にある他の城の城主を不思議な力で支配し、それぞれに謎の玉を渡した。玉を手にした城主たちは、その玉が持つ魔力を用いて忍軍を操り自らの領地を荒らし始めた。
城主反乱の事態を重く見た幕府は、状況の沈静化と「ムラサメ」の調査のため、城の剣法指南役の剣士・鷹丸(たかまる)を呼び寄せる。鷹丸は幕府からの密命を受け、忍軍がはびこる城下へと向かった。
・・・というのがストーリーです。

 

 

ステージは、「青雨城」「赤雨城」「緑雨城」「桃雨城」の4つの城から成り立っていて、それぞれ城までの“道中”と“城内”で構成されている計8ステージ、最終面は村雨城・城内ステージとなります。
敵を倒したり、タヌキの置物を壊したりするとアイテムが出現し、術が使えたりパワーアップしていきます。
一見すると時代劇風のアクションゲームですが、ムラサメを倒すと更に先に進むことができ、最終的に真のラスボスである「謎の生命体」との戦いになります。
設定では、この謎の生命体とは宇宙から飛来したもので、ただの石像だったムラサメを怪物に変えた張本人らしいのですが・・・。

 

 

ライフが少なく敵の攻撃も激しいので、アクションゲームが苦手な人には難しく感じるかもしれないですけど、アイテムの出現位置やマップ構成を覚えればグンと攻略が楽になります。
設定や雰囲気がいいゲームなので、フルリメイクして発売すれば現在でも面白いんじゃないかと思います。

 

 

バーチャルコンソールとして2008年8月19日にはWii版が、2013年7月3日にはニンテンドー3DS版が、2014年7月30日にはWii U版がそれぞれ配信されています。

 


忍者龍剣伝GB〜摩天楼決戦〜

 

1991年にテクモから発売された、ファミコン忍者アクションの傑作シリーズ『忍者龍剣伝』のゲームボーイ版。
主人公である「リュウ・ハヤブサ」を操作して、突如としてあらわれてアメリカを制圧した「皇帝ガルフの軍団」を滅ぼしにいくというストーリー。
時系列は、ファミコンソフト「忍者龍剣伝」よりも前のお話で、リュウ・ハヤブサがまだ修行中だった頃の物語。
壁蹴りや様々な忍術は使用できないのですが、ワイヤーで天井を渡ったり、炎の忍術が回数で使用できます。
ステージの最初からになりますが、ゲームオーバーになっても、コンティニューは何度でもできます。

ただし、パスワードや内蔵電池によるセーブはできません。

天井を移動していくアクションや、忍術による敵への攻撃など・・・もの珍しくは無いものの、単純過ぎず・かつ複雑過ぎない、バランスの良いアクションゲームでした。
ゲームは全5ステージ。
各ステージのラストには、個性的なボスが牙を研いで待ち構えています。
ただ残念なのは、『忍者龍剣伝』シリーズ最大の「売り」である「シネマディスプレイ」がないところでしょうか・・・。
難易度はとても優しく、2Dゲーマーにとってはヌルゲーかもしれませんが、分かりやすいシステムと操作で遊びやすいです。

 

 

KAGEに似ている

このゲームは、どちらかと言えば知る人ぞ知るファミコンの名作ナツメの『闇の仕事人KAGE』に良く似ています!
ストーリーも『KAGE』と同じニューヨークが舞台だったり、ゲーム面でも、内容は一新されているものの、ステージや敵の性質を始め、ボタンを押す長さによってジャンプの高さが調節できたり、パイプにぶら下がれたりとプレイ感覚やゲーム性は『KAGE』にそっくりなのです。

とりあえず、ラスボス戦BGM(例の曲名「GARUDA」)が『KAGE』のラスボス戦BGMと全く同じ!で、タイトルロゴ表示音・ゲームスタート音・ポーズ音・着地音など、各種効果音にも『KAGE』と全く同じものが数多く使われています。

実際にはナツメ開発の『闇の仕事人 KAGE』をベースにして、KAGEのアレンジ移植に近い形となっているのでしょう。
ややステージ数が少ないものの、ゲームシステム、グラフィック、BGMが良いバランスのとれた作品です。

ネメシス

 

 

 

 

 

 

横スクロールシューティングゲームの決定版ともいえる『グラディウス』をゲームボーイに移植したタイトルです。
海外版ファミコン「NES」やゲームボーイの移植に際して、『ネメシス』のタイトルでリリースされています。
ステージそのものはGB版オリジナルとなってはいますけど、BGMはほとんど過去のシリーズのものが使用されているため、アレンジ移植的な感じが強いステージ構成となっています。

 

 

私がプレイしたのはゲームボーイ版ですが、これが素晴らしい出来でした!
グラディウスの移植とはいっても、微妙に仕様が異なっていて難易度もファミコン版と比べて易しくなっています。
もちろん火山面やモアイ面など、伝統的な面も含まれているのでご安心を。
お馴染み、コナミコマンドも使えます★
全5ステージで、1周するのが約20分程度のボリュームでしょうか。
それでも難易度HARDでは、オブジェクトに当たり判定が発生したりと、NORMALで物足りないと感じたプレイヤーはHARDに挑戦することを想定したバランス調整となっています。

 

 

GBというハードの制約により、いくつか再現が難しいところも見られましたけど、ドット絵の書き込みも非常に緻密でモノクロの限られた画面で世界観を十分に表現していると感じました。
パワーアップアイテムの色での識別ができないので、形状を変えて判別できるように表現されています。
後にコナミのゲームボーイ作品をピックアップしたオムニバス作品『コナミGBコレクションVol.1』では「グラディウス」に改められています。

 

 

 

ゲームボーイという限られた性能ににもかかわらず、こだわった演出面と、ゲーム性の完成度の高さは、さすが、コナミといえるでしょう!
王道のシューティングゲームを楽しみたい方に、是非オススメします!

 

 

裏技

 

フル装備(コナミコマンド):一時停止中に、上,上,下,下,左,右,左,右,B,A。
バリア装備:一時停止中に、Bを5回、Aを5回押す。
ザコ全滅:一時停止中に、上,右,下,左,上,右,下,左,B,A。
隠しステージ:2面の最後から2番目のハッチを倒して中に入る。
隠しステージ:4面の最後から2番目の柱の右下。