ドラゴンクエストIX 星空の守り人
スクウェア・エニックスより発売された国民的RPG「ドラゴンクエスト」シリーズの第9作目。
ニンテンドーDS用ソフトで、開発は『ドラゴンクエストVIII』に続きレベルファイブが担当。
発売日は2009年7月11日。希望小売価格は5,695円(税抜)。
2010年3月4日に廉価版が発売。
本作はセーブ可能箇所が1つとなっています。
あらすじ
主人公は「天使」。天使達は人間の影から見守り、手助けをして暮らしている。彼らの目的は神様に会う事。人間達からの感謝の気持ちである「星のオーラ」が十分に溜まると「世界樹の木」に「女神の果実」が実り、神の国へと行けるのだという。
ついに星のオーラが溜まり、女神の果実がなったが、ある事件が発生したことにより、果実は全世界へと散らばり、主人公も地上へと落ちてしまう。
概要
『ドラゴンクエストVI』以来の任天堂のゲーム機で、前作までのシリーズ作品は据置ハードだったのですが、当時は初の携帯ゲーム機での最新作でした。
ラスボスを倒すとエンディングとなるのは従来のシリーズ通りだったのですが、今作ではエンディング後の世界で冒険することができ(今まではエンディング後に隠しボスが追加されても時系列的にはラスボスを倒す前に戻されていた)、むしろ「エンディング後こそが本番」とばかりにやりこみ要素が満載の作品となっていました。
ストーリーと並行して、特定のキャラから「クエスト」と称する依頼を受けることがあり、成功すると各種アイテム、新しい職業を得ることができました。
また「宝の地図」というアイテムを入手することで、ランダムに作られるダンジョンに挑むことができ、これまでの歴代作品のボスキャラと対戦できる地図も存在する。
携帯ゲーム機での発売となり、Wi-Fiやすれ違い通信を用いた他プレーヤーとの連携がこれまでのリメイク版以上に強化され、複数のプレーヤーによるマルチプレイが導入されているのが特徴。
特にすれ違い通信は社会現象となって、発売から2010年3月4日までに「ワイヤレス通信を通じて、延べ117,577,073人がすれちがったゲームソフト」としてギネス世界記録に認定されました。
その影響か、シリーズでは最も売上が多く、サードパーティーの売上本数最高記録も2011年2月頃まで持っていた(現在はMHP3が通常版単独で約450万本、廉価版合算で約478万本と上)。発売当時の『ファンロード』誌上では、コミケ会場ではほぼ入れ食い状態だったことが報告されている。
機能
- DSワイヤレスプレイによる最大4人のマルチプレイ。
- すれちがい通信による、他プレイヤーの主人公キャラ呼び込み
- (呼び込んだキャラは宿屋内に現れ、他プレイヤーの戦績閲覧や宝の地図の受け取りが可能)。
- Wi-Fi通信(Wi-Fiショッピング)によるゲーム内アイテムの購入。
- クエスト。Wi-Fi通信によるクエスト配信。
- 『ドラゴンクエストIII』以来のキャラクターのカスタマイズ要素がパワーアップして復活。(後述)
- 『ドラゴンクエストVII』以来の転職機能が復活。
- 『ドラゴンクエストVI』以来のルイーダの酒場が復活。
- 『ドラゴンクエストVIII』に引き続きスキルシステム、錬金釜を採用。
またWi-Fiで公式サイトから追加シナリオをダウンロードすることが出来ました。
2014年5月中旬にDS・Wii用の通信サービス「Wi-Fiコネクション」がサービスを終了してしまったため、以後はマルチプレイを除いた通信要素はほぼ全て利用不可能となっています。
配信クエストのみ、既に配信クエストを解放済みの人とマルチプレイを行えば受注は可能であり、『アニメディア』の読者ページでは、すでにサービス終了してしまってからこのゲームを始めたために、中古でクリアデータ入りのソフトをいくつも買いあさったプレイヤーの体験談が掲載されたほど。
尚、現在でも可能な裏技も存在し、動画検索で調べることもできます☆彡