Fate/Grand Order(フェイト グランドオーダー)

 

 

 

 

 

 

 

ゲームブランド「TYPE-MOON」が作成したゲームソフト『Fate/stay night』を原案としたスマートフォン用RPG.。
通称FGO。
android端末は2015年7月30日に配信スタート。iOS端末は8月12日に配信されています。

 

 

歴史上の偉人、神霊、伝説上の存在などの「英霊」を7+αのクラスに分類される「サーヴァント」として召喚し、サポートを含む最大6名のパーティを組んで戦うターン制のコマンドバトルゲームです。
監修&シナリオ執筆は奈須きのこが全面監修、本編シナリオは、第一部は奈須氏と『Fate/Apocrypha』作者の東出祐一郎氏と、『Fate/Prototype蒼銀のフラグメンツ』作者の桜井光氏が執筆。

 

 

ストーリー


人類史の観測・保持を使命とする『人理継続保障機関』、カルデア。
2015年、何の前触れもなく観測されていた未来領域が消失。計算の結果、人類は2016年で絶滅する事が判明―――いや、証明されてしまう。

 

カルデアは人類史の中で『特異点』として存在する歪みにタイムワープし、歪みを修正する事を決定。集められたのはマスター適正を持ち、特異点へのレイシフトを行う48人のマスター候補生たち。

 

聖杯探索 ――― 『冠位指定(グランドオーダー)』。
人類を守るために人類史に立ち向かう、運命との戦い。
最後の候補生がカルデアを訪れるとき、過去最大規模の聖杯戦争が幕を開ける。


 

 

ゲームシステム

メインサーヴァント3体、サブサーヴァント3体の6体(内サポートサーヴァントが1体)で戦っていくシステム。
ターン制バトルで、プレイヤーは1ターンに表示される5枚の行動カードから3種類のカードを選んで攻撃していき、任意発動のスキルや令呪等も存在します。
敵側は攻撃とスキルを合わせて最大3回まで行動してきます。
コンティニューは、令呪三画か聖晶石1個を使用することで可能。

 

行動カード

プレイヤー側の攻撃システムは、サーヴァントは5枚ずつカードを持って、「Arts」「Quick」「Buster」の3種があります。
各カードには異なる追加効果があって、後に選択するほど効力が増す。最初に選ばれたカードの効果は後続カードにも重なって適用されるので、手持ちのカードを考えて戦略を練ることも可能。
さらに味方サーヴァントの攻撃やスキル等でドロップするクリティカルスターが付与されていれば、より高い効果を発揮するクリティカルヒットが発生するようになります。

 

選択カードの種類を統一した場合、そのカードの持ち主に対しさらなる効果をもたらすChainが発生する。ただし、行動不可のカードが含まれている場合は「Chain error」となり、効果も発生しない。
また、選択カードの持ち主を統一した場合、4回目の攻撃を繰り出すBrave Chainが発動する。
選択カードの種類を統一した場合、そのカードの持ち主に対しさらなる効果をもたらすChainが発生する。

ただし、行動不可のカードが含まれている場合は「Chain error」となり、効果も発生しない。

また、選択カードの持ち主を統一した場合、4回目の攻撃を繰り出すBrave Chainが発動します。

 

サーヴァント同士の相性

サーヴァントには得意・苦手とする相性が存在するので、有利なクラス相手には2倍のダメージを与えられ受けるダメージも半減できる重要な要素です。逆に不利なクラスには半分しかダメージを与えられず、被ダメージは倍増するのでよく考える必要があるでしょう。

基本7クラスは、

 

セイバー>ランサー>アーチャー>セイバー
アサシン>ライダー>キャスター>アサシン
バーサーカー>全クラス>バーサーカー
という三通りの三すくみが存在。

 

エクストラクラスは、
ルーラー>ムーンキャンサー>アヴェンジャー>ルーラー
フォーリナー>バーサーカー>アルターエゴ>フォーリナー
と二通りの相性関係が。

 

召喚(ガチャ)

ソーシャルゲームでいうところの「ガチャ」は、本ゲームでは召喚という名称で実装されています。サーヴァント(キャラクター)と礼装(装備)が一つのガチャから出る点が特徴です。
また、サーヴァントも礼装も5枚まで重ねて強化することが出来る為、資金があって課金力頼りに最強キャラを作り出すのは非常に困難。
サーヴァントは必殺技である宝具が強化され、礼装はLv上限がアップし、最大まで重ねると礼装の保有効果自体が強化できます。
ゲーム内では期間限定イベントがおよそ2週間〜20日間隔で開催されていて、様々なリアルイベントも開催されています。

イベントによっては期間限定ガチャやサーヴァントの配布も行われ、 限定ガチャにはイベントを有利にする概念礼装や先行実装またはイベント限定のサーヴァントが追加される。イベントではサーヴァントや概念礼装が入手可能な他、レアな霊基再臨素材を報酬として獲得出来たり、そもそもアイテムドロップ自体がかなり美味しく設定されているなど、イベントをしっかりこなすかどうかでかなりプレイヤー資産に差がつくので、上級者になってからでもしっかりイベントを回る必要があるでしょう。

※FGOはとにかく周回が重要なゲームと言われる程、ゲームの大きな部分を占める要素なのです。

 

 

これまでのFateシリーズに登場したキャラクターはもちろん、その関係者を中心に多数の新規サーヴァントが参戦しているのが魅力で、既存のサーヴァントもクラス替えや衣装替えといったバージョンチェンジ仕様も登場しているというファンにとってはたまらない内容になっています。
そして、これらのサーヴァントや装備アイテムである概念礼装のデザインとして、Fateシリーズ及びTYPE-MOON作品に関わった者を中心に多数の作家&イラストレーターが参加しているという豪華なものに。
既存のソーシャルゲームの枠組みと全く異なる、「ストーリーゲーム定期配信プラットフォーム」といえるこの作品は、まさにストーリーこそが主軸となっていて、「物語の結末(=エンディング)がない」ソーシャルゲームの形を変えたタイトルといえるでしょう。


『Fate』シリーズとは?

始まりは、2004年にPCユーザー向けに18歳以上向けのゲームとして発売された『Fate/stay night』からになります。
月姫』で同人ゲーム史上に残る大ヒットを記録したサークルTYPE-MOONの初商業作品であり、18歳以上向けゲームとしては『ひぐらしのなく頃に』と共に記録的なヒット作となりました。

 

主に物語を綴ったシナリオライターは奈須きのこ。『Fate』シリーズは彼が高校時代にノートに書いていた物語からスタートしていると言われています。
物語の舞台となるのは、西暦2000年ごろ、日本の地方都市である冬木市。この町に主人公の衛宮士郎を中心とした七人の魔術師「マスター」と同数の使い魔「サーヴァント」が集まってきたことから物語は始まるのです。
『Fate/stay night』では、冬木市に集結した七組のマスターとサーヴァントたちは、どのような願いでも叶えられるという「聖杯」というアイテムを巡って、「第五次聖杯戦争」と呼ばれる壮絶な戦いを繰り広げることに。この作品の主人公である衛宮士郎はほとんどまともに魔術を使えない未熟な魔術師に過ぎないのですが、偶然召喚に成功した女性騎士セイバーとコンビを組んで聖杯戦争のただなかへ乗り出していく。

『Fate/stay night』は「Fate」、「Unlimited Blade Works」、「Heavens Feel」の三つのルートから成り立っていて、それぞれセイバー、遠坂凛、間桐桜がメインヒロインとなっている設定。この三つのルートはすべてがアニメ化されています。

これ以降、『Fate』シリーズは複数の作家の手によって「シェアードワールド」的に展開していくことになっていくのでした。

 

『Fate』シリーズの全般的な基本設定として、マスターとサーヴァントがペアを組んで戦うというシステムがあり、『Fate/stay night』の場合、マスターによって召喚されたサーヴァントはセイバー、ランサー、アーチャー、ライダー、キャスター、アサシン、バーサーカーの七つのクラスとして地上に現れます。各々のクラスにはそれぞれ特徴があり、自身も宝具と呼ばれる武器や必殺技を携えています。またマスターは「令呪」と呼ばれる特殊な魔術を用いて自分のサーヴァントを三回だけ強制的に従えることができるのです。
基本的に、マスターはサーヴァントを支配する立場にあるわけですが、サーヴァントは「アーサー王」や「クー・フーリン」といった歴史上の英雄たちが使い魔としてこの世によみがえった強力な存在であり、時とン場合によってにはマスターに反旗をひるがえすこともありえるのでした。また、サーヴァントは「宝具」と呼ばれる強力な得意技を使えるのですが、それを使用することは秘密になっている正体の発覚につながり、弱点が相手にバレることもありえるので、諸刃の剣に。この緊張感に満ちた設定が『Fate』シリーズの一つの見どころかもしれません。

 

スマートフォン向けソーシャルゲームRPGである『Fate/Grand Order(以下:FGO)』は、数ある『Fate』シリーズのなかでも最も壮大と言っていい設定を持っていて、一人のサーヴァントと契約することが限界だった今までのマスターたちと違って、この作品の主人公は無数のサーヴァントを従えることができるのです。
そして、彼/彼女は滅びに瀕した人類を救うため、本来は存在しないはずの過去で、人類滅亡の原因とされている七つの「特異点」へ向かいます。
サーヴァントは今までの『Fate』シリーズで登場したことがあるキャラ達も数多くいるので、まさに夢のお祭り状態。
奈須きのこが書いたベストセラー小説である『空の境界』の主人公もゲスト出演していたりするので、もうほとんど何でもありなのです。
そういう意味では、『FGO』は『Fate』シリーズの総決算、究極のクロスオーバー作品と言えるかもしれません。